上戸彩で「エースをねらえ!」をドラマ化
 04年1月スタートのテレビ朝日の連続ドラマ「エースをねらえ!」(木曜午後9時)に、女優上戸彩(18)が主演することが30日、分かった。70年代に大ヒットした「スポ根」漫画の初の実写版で、主人公岡ひろみ役を演じる。クランクインを前にして、上戸は「皆さんの夢を壊さないように」と、テニスの特訓を始めている。

 清純派アイドルの上戸が「スポ根」ドラマで新境地を開く。「エースをねらえ!」は山本鈴美香さんの原作で73年に連載スタート。80年まで続き、単行本は1500万部の大ヒットを記録した。テレビアニメでも放送されて人気を集め、これまでに続編や再放送が繰り返されてきた。

 普通の高校生だった岡ひろみが、鬼コーチ宗方仁に出会い、他の部員から「靴に画びょうを入れられる」など陰湿ないじめにあいながら、日本を代表するテニス選手に成長する姿を描き、テニス人口急増の引き金にもなった。

 テレビ朝日三輪祐見子プロデューサーは企画意図について「スポーツにかける少女の情熱、負けない、あきらめない精神は30年経っても全く古くない」と説明。上戸起用については「かわいらしさの中にあるしんの強さを感じる。イメージにぴったりだと思った」と話した。

 「巨人の星」など「スポ根」漫画には、魔球が付き物だが、この作品にはなく、ひたすら地味できつい練習に打ち込む物語。ドラマ化にあたって、三輪プロデューサーは「CGも効果的に使いたい」としているが、上戸自身の腕前が完成度に大きくかかわる。

 これまでのテニス経験は「遊び程度だった」上戸だが「私の周りのスタッフは、リアルタイムでアニメを見ていた人が多いんです。だから『エースをねらえ!』ファンの皆さんの夢を壊さないようにダイエットを兼ねて頑張ります」と話し、既にテニスコート通いをスタート。仕事の合間を縫って週1回程度、特訓を受けている。

 クランクインは11月末で、本格的なロケは真冬。上戸は寒風が吹く中、半そでにスコート姿で球を追うことになる。宗方コーチやお蝶夫人こと竜崎麗香らのキャストは調整中という。

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