中村修二氏に対する気持ち悪さ


青色LED訴訟、200億円支払い命令 東京地裁
世紀の発明といわれる「青色発光ダイオード(LED)」の特許権を譲り受けた会社が、発明者に支払うべき正当な対価をめぐって争われた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。三村量一裁判長はまず、発明の対価を604億円と算定。そのうえで、発明者の中村修二・米カリフォルニア大学教授(49)が発明対価の一部として勤務していた会社に請求していた200億円を全額認めて同社に支払いを命じた。
額面の異常さはともかく(裁判所、お前ら絶対まともに計算してねぇだろ)裁判そのものは至極納得できるし、中村修二氏の優秀さも理解できる。*1
それでもこの中村修二氏に対する気持ち悪さは何なんだろう。
中村氏には、ノーベル賞が与えられる可能性もあった。というより与えられなかったのが(これから与えられるのかもしれないが)不思議なぐらいだ。青色発光ダイオードというのはそれぐらい凄い発明なのだ。それでも中村氏に対してはものすごい気持ち悪さを感じる。
この人がユニクロのCMに出たことがあるのをご存知だろうか。そして、その時えもいわれぬ生理的嫌悪感を覚えた。この人は単純に自分が前に出たいだけなのでは無いだろうか、そう思ったのだ。テレビカメラは人間の本質を隠してしまうようで、人間の本質を滲み出させる。僕が中村氏に対して感じる気持ち悪さは、きっと田村亮子に対して感じる気持ち悪さと同等のものだろう。
日本的おくゆかしさでは食っていけないのは理解できる。だがそれではあまりに悲しいではないか。
だからこそ、一介のサラリーマンがノーベル賞受賞者になり、巻き込まれ、そして最後に自らもとのサラリーマンに戻っていった田中耕一氏に日本人は強く共感を覚えるのだろうし、僕はそう生きたいと思う。

*1:正直言うと最高裁で逆転判決が下りそうな気がする。ここは日本だし