「ドラマのテレビ朝日」への道

Mattyan2004-02-02

月曜22時の日本テレビのドラマ枠*1よみうりテレビ製作枠)がこのクールで無くなるらしい。ここ最近でもTBS金曜21時枠、CX水曜21時枠*2が消滅した。このようにいまやドラマ枠は減る一方である、理由は簡単だ。ドラマが視聴率が取れなくなったから、もっと言うとかかるお金の割に視聴率が取れなくなったからである。
だが、そんな流れに逆行している局がある。テレビ朝日である。*3
昔から民放というのは、テレビ東京を除いて誰かがある流れに乗ったら、皆そろって追随することが多かった。だが、最初に流れを作るのは裏に行った者である。
そして、将来的には地上波デジタルと、CS普及による多チャンネル化が予想される。このとき、多くのドラマを持っていることは強みになる。まず、ドラマはスポーツやバラエティより再放送に強いし、DVDを売って確実な収益を稼ぐことが出来る。デジタル録画機器がここまで伸びてきている以上、もはやCMを流して収益をあげるビジネスモデルは通用しなくなってきているし、そのCM収益の生命線ともいえる視聴率も意味が無くなって行くであろう。だからこそ、今こそドラマなのだ。
テレビ朝日は今種を蒔いている。具体的には、新人スタッフ育成に非常に力を入れている。新人脚本家コンクールといえばCXのヤングシナリオ大賞が有名だが、ヤンシナ受賞作の脚本がやっつけで作られるのに対し、テレビ朝日のシナリオコンクールである21世紀シナリオ大賞受賞作は、本来ドラマを放送している枠で、番宣も付け、将来主演を張るであろう俳優を使い、しっかりと作られる。賞金も高い。さらに受賞者たちによる勉強会も主催しているらしいし、新人たちをドラマに回せなくてもアニメに回して力をつけさせている。
「ドラマのテレビ朝日」が生まれる日も近い。

*1:現在乱歩Rを放送中

*2:現在トリビアの泉放送中

*3:NHKも逆行気味だが、ここは視聴率と関係の無い局なので置いておくべきだろう