最近のソニーって・・・

PSXが事実上生産休止にという記事を受けてid:toroneiさんが


正直最近は上層部の面子優先の施策が増えているような気がするんだけど、本当にSONY大丈夫なんだろうか?
と書かれていますが、これはソニー内部のひずみが出てきてしまった、ということだと思います。ちょっと違うかな。
どういうことかというと、諸悪の根源は久夛良木さん*1。こうやって決め付けるのは問題があるということはわかっていますが、あえてこう書かせてもらいます。
ソニーというのはちょっと特殊な会社で、簡単に言えば複数の企業の連合体のような運営がされています。どういうことかというと、各プロジェクトのリーダーは一つの会社の社長に近い状態で、他の会社(これがソニー内にあることになる)と競争が行われる、そんな感じになっているんです。成長させればどんどん出世できるし、失敗すれば放り出される。それがソニーの技術開発力を高める結果につながったわけなんですが、それが逆に久夛良木さんを産んでしまった。
そもそもPSXというのは無理がある商品だったんですよ。あの価格とあの開発期間でまともなものができるわけが無い。
でも、久夛良木さんが開発できるのかどうかわからない状況、こんなの作りたいね、という状況でいきなり発表してしまった。しかもいつ発売するかまで確定させてしまった。結果あんなもんが出来てしまったんです。面子優先(実は内部でのポイント稼ぎ優先)で行動する久夛良木さんという人物が出てきてしまったんです。
久夛良木さんのこのやり方というのは、SCE時代に任天堂のお得意のやり方を見て覚えたのかな、と思います。でもゲーム会社と違って、電化製品を出す企業、とくにソニーの場合安易に発売延期もできない。結果尻拭いをさせられるのはいつも技術者なんですよね・・・。

*1:SCE代表、ソニー副社長、僕の先輩