荒川さん金メダル

ご存じの方も多いと思うが、2年前にフィギュアスケートの採点基準が変更になった。これの被害を一番受けたのが荒川さんだった。
新しい採点基準では、各要素*1ごとに点を付けて、それを積み重ねていく、という方法が取られている。そのため、ステップをやってこなかった荒川さんとしては勝つことが出来なくなり、仕方なくステップを取り入れたプログラムに変更していて苦労したわけだ。
で、さらにオリンピックでプログラムの変更を行い*2ステップを抜いた演技にした。
この時に「ああ、荒川さんは勝負を捨てたな」と思った。これはおそらく全てのフィギュア関係者が思っていたと思う。もちろん荒川さんも含む。というか荒川さんが一番そう思っていたのではないか。
だが、そんなことは考える必要が無かったわけだ。開き直った人間の強さを思い知らされた。


「みんながメダルに走るので、私、フィギュアを独占させていただきます」by荒川静香*3

*1:ここでいう要素はジャンプやスピンなど

*2:正しくは元に戻し

*3:もちろん本人はこんな事言ってませんよ。「みんなが格闘技に走るので、私、プロレスを独占させていただきます」という全日本プロレスの名コピーが元ネタ