ボードゲーマーのためのアメフト講座〜第四回〜

それじゃ今日はポジションの話を。昨日まで説明した内容でゲームは楽しむことが出来ますが、ポジションを知っておくとプレイがどんなプレイだったのかを理解するのにずっといいと思います。と、その前に、チームの人数を言っていませんでしたね。
アメフトは、フィールドに出るのは1チーム11人です。ですが、選手交代が完全に自由です。何度出ても引っ込んでもOK。で、アメフトは攻撃側と守備側があるスポーツですから・・・どうなるかわかりますか?
選手の数が十分にいるチームなら、攻撃のときの11人と守備のときの11人が別々に存在します。というわけで、各ポジションの選手は皆スペシャリストばかりになります。
ではポジションを紹介していきます。まずはこちらをご覧下さい。


▽  □□□□□▽
     ◎    ▽
     △
     △
これは、NFLでよく使われるプロIフォーメーションという、攻撃用の並び方です。(上のほうにエンドゾーンがある状況=上のほうに進みたい状況と思ってください)フォーメーションにはいろんなパターンがあるんですが、それらは数個の基本的な並び方に分けることが出来て、そのうちの一つがこれです。
ではポジションを紹介していきます。
△の位置にいるのはランニングバック(略してRB)。ランプレーの際にボールを持って走るのが仕事です。パスプレーの際にはあんまり仕事をしません。
▽の位置にいるのはワイドレシーバー(略してWR)。こちらはパスプレーの際にボールをキャッチするのが仕事です。ランプレーの際にはあんまり仕事をしません。
さて、この二つのポジションはそれぞれランプレー担当とパスプレー担当になるわけですが、この5人を指揮するのが◎の位置にいるクォーターバック(略してQB)です。日本でも有名なジョー・モンタナ*1がこのポジションの代表選手ですね。
アメリカンフットボールでは、プレーが始まるとまずクォーターバックがボールを持つところからスタートします。ランプレーならランニングバックにボールを渡します。パスプレーならワイドレシーバーにパスを投げます。つまり、どんな展開になるかはクォーターバックにかかってくるわけです。それだけに、花形ポジションですし大変なポジションでもあります。ワイドレシーバーに正確にボールを投げる肩と、冷静な頭脳が要求されます。
では最後に残った□のポジションを。この人たちはオフェンスライン(OL)です。この5人にはそれぞれ呼び名があるのですが、置いておきましょう。この5人の仕事はパスプレーとランプレーで変わって来ます。まず、パスプレーの際には、ディフェンスの選手はクォーターバックに襲い掛かってきます。それを体を張って防ぐのが仕事です。ランプレーの際には、ディフェンスを押しのけてランニングバックが走るコースを確保するのが仕事です。
アメフトでは、ルールでオフェンスラインがボールを持つことを禁止しています。当然、タッチダウンとは無縁の、ひたすら裏方に徹するポジションです。でもここがいいチームは強いんですよ。
あと、オフェンスラインの選手にはいい人が多いです。ボブ・サップは、アメフト選手時代このポジションでした。最初聞いたとき「ディフェンスっぽい性格なのになぁ」と思っていたのですが、そのあとバラエティ番組で見せる素顔を知って、やっぱりオフェンスラインだ、と思った次第です。

*1:どんなモンタナ